2018年06月13日
無差別殺傷事件 対策
田村装備開発です。
本日は久々の晴天で、
TTCも多くの方々がご利用下さいました。
ありがとうございましたmm
今回は、2点ご連絡致します。
1 無差別殺傷事件 対策
昨日書きましたブログの反響が大きく、続きを希望されるお声が多数ありました。
少しずつですが、日本でも危機管理への関心が強まっているのかもしれません。
東海道新幹線内での無差別殺傷事件、
被害者の梅田耕太郎様につきましては、大変勇気ある行動をされました。
梅田様の行動により、数多くの命が救われたことと思います。
心よりご冥福をお祈り致します。
この様な事案があった際、どの様に行動すれば被害を最小限にできるのか、
私共の経験をもとに幾つかポイントを説明いたします。
戦闘に関わる訓練経験の無い方を対象に記載します。
ご参考頂けましたら幸いです。
※
前回同様、下記はあくまでも弊社の考えですので、他の方の考えを批判するものではございません。
良いと思えば採用し、悪いと思えば忘れて下さい。
昨日のブログ内容と重複しますが、
警戒を怠らないことにより、
不意に攻撃をされることは少なくなります。
これは不意打ちを避けるポイントであると同時に、広義にマインドセットの一つでもあります。
気が緩んでいる状態から、戦闘態勢に移るには時間(人により異なりますが、コンマ数秒〜数秒)を要します。
コンマ数秒〜数秒と云うと、スキは少ないと感じられるかもしれませんが、
生き死にの現場では、コンマ数秒の差が生死を分けます。
くどい様ですが、このポイントを抑えなければ、その後の技術を使う間も無くやられてしまうのです。
大切な理論ですので是非おさえておいて下さい。
では、上記を前提とし、
「逃走できない」または「誰かを助けなければならない」場合、
敵と戦わなければなりません。
戦うと決意した場合、オススメできないことは、
正々堂々と戦う
ことです。
命をかけた戦いはスポーツではありません。
「私は正々堂々戦いました、けど負けました」
では済みません。
負け = 死につながります
正義の味方になる必要はありません。卑怯でもよいのです。
スポーツで云えば卑怯な行為でも、実戦では戦術的に優れた行為になります。
「必ず勝つこと」(自分の身を守る・他人を助ける・敵を制圧する これらが含まれます)
その目的を達成する上で、最も合理的な行動を選択しなければなりません。
具体的に、相手よりも優位な状況を作るには、
・敵の不意をつく
・地理的優位にたつ
・武力の優位性(身の回りの物を有効活用するなど)
これらが大切です。
例えば、敵の不意をつくにはどうするか?
不意とは、「おもいがけないこと・突然 等」です。
つまり敵が自分に「気が付いていない場合」は不意になります。
では、気とはなにか。
と聞かれても、殆どの人はピンとこないと思います。
しかし、日本は古来より気の文化といわれており、
「気が付く」
「気持ちが悪い」
「気が散る」
「気がある」
「意気消沈」
と云ったように、気という文字を日頃から使っています。
この「気」ですが、現在でも戦いの分野では重要視されています。
「気が付く」=「気が何かに付いている状況」
相手が何か一点に集中している状況を利用したり、
無理やり作り出したりすることは、プロの間では常識とされる戦術・戦技です。
では、初心者の方でも実用可能な具体例を説明します。
犯罪を犯す者(特に人を殺傷する様な状況)は、その多くが交感神経優位であり、興奮状態にあります。
(※絶対ではありません。戦闘職種の多くは冷静です。その他、落ち着いて犯行に及ぶ者もいます)
その場合、視野は狭く一点に集中しやすい状態(トンネルビジョン)になります。
完全に気が一点に集中しており、周りが殆ど見えていない状況です。
パッと見て、
敵がかなり興奮している状態
であれば多くの場合は当てはまります。
敵が上記の状態であった場合、
不意をつくのはそれほど難しくはありません。
では、「正々堂々と戦った場合」と「不意をつく場合」について、例を基にご説明します。
A=犯人 : B=被害者 : C=救助者

例1:正々堂々戦った場合
Aが犯人に襲われそうな状況

BがAを助ける為、犯人に制止(やめろ・ナイフを捨てろ 等)を呼びかける

犯人がBに気づく

犯人がBを刺す


その後、犯人がAを刺す


本例の場合、
Bは、声を出して制止しようとしたため、犯人に気付かれ、正面から戦うことになりました。
多くの方は、誰かが襲われそうな場合、
「動くな」「やめろ」「ナイフを捨てろ」
等と言いたくなりますが、それができるのは戦闘技術を有する者です。
(※ 特に訓練をしていない者同士の場合、素手と刃物では圧倒的な戦力差が生まれます)
警察官等の公務員であれば、今まさに国民の生命が奪われそうであれば、
いち早く制止の呼びかけをし、犯人の気を自分に向ける必要があります。
それは、自分の命よりも、国民の生命を守ることが優先されるからです。
その為、犯人制圧に関わる様々な技能を習得するわけですが、
経験の無い一般の方が、刃物相手に正面から戦うのは非常に危険です。
例2:不意をつく場合
犯人がAを襲おうとしている状況

Bは声を出さずにAに近寄る

背後から奇襲する

本例の場合、奇襲が成功しています。
犯人はAに「気が付いている」状況であり、
且つ、列車内であれば走行音や、他の乗客の悲鳴などにより、Bの足音も「気付かれ難い」状況です。
相手の気をこちらに向けさせずに急襲する。
ダイナミックエントリーの要件として大切なサプライズ性と同じですね。
ご参考頂ければ幸いです。
要望が多ければ、続きとして戦闘技術を書きます。
2 全国出張訓練 情報更新
8月から予定している全国出張訓練につきまして、情報更新いたします。
■ 訓練内容
当初、全箇所で同じ訓練を開催する予定でしたが、ご要望により各所異なる訓練を行う予定です。
近接戦・市街地戦・野戦・ロウライトテクニック・護身術・戦術座学 等
■ 開催日・場所
※ 「決定」以外は予定ですので変更の可能性がございます。
・8月19日 決定
「TACTICS FIELD」 福岡県福岡市東区多の津4丁目5−12 LIZビル3F
・9月29日 決定
日中「有明ベース」 北海道札幌市清田区有明
夜間「UPPER'S」 北海道札幌市南区定山渓温泉西1丁目1
・10月13日 決定
「インドアフィールド Arum」 広島県広島市安佐北区小河原町204−7
・10月27日 決定
「Airsoft game park libra」 茨城県龍ヶ崎市馴馬町754
・11月17日 決定
「ラグナロク サバイバルゲームフィールド」香川県善通寺市生野町2884ー6
・12月1日 大阪(調整中)SSJに合わせて行う予定です。
・1月19日 長崎 → 開催場所変更予定(調整中)
・2月23日 京都(調整中)
・3月23日 名古屋(調整中)
・4月13日 富士(調整中)
・5月18日 茨城(調整中)
・6月22日 仙台(調整中)
・7月20日 新潟(調整中)
※ 全ての開催地が決まりましたら、受付を開始させて頂く予定です。
1月以降はまだ調整中ですので、オススメのフィールドをご存知でしたらご紹介ください。
以上、よろしくお願い致します。
田村装備開発 訓練PV
訓練教育部長 長田ブログ
http://kejittc.militaryblog.jp
サバイバルゲーム担当 瀧澤ブログ
http://takkiy.militaryblog.jp
田村装備開発(株)
商品HP http://tamurasoubi.co.jp
訓練HP http://www.tamurasoubi-training.com
T-MOUT HP http://t-mout.com
本社 埼玉県東松山市大谷4453
本日は久々の晴天で、
TTCも多くの方々がご利用下さいました。
ありがとうございましたmm
今回は、2点ご連絡致します。
1 無差別殺傷事件 対策
昨日書きましたブログの反響が大きく、続きを希望されるお声が多数ありました。
少しずつですが、日本でも危機管理への関心が強まっているのかもしれません。
東海道新幹線内での無差別殺傷事件、
被害者の梅田耕太郎様につきましては、大変勇気ある行動をされました。
梅田様の行動により、数多くの命が救われたことと思います。
心よりご冥福をお祈り致します。
この様な事案があった際、どの様に行動すれば被害を最小限にできるのか、
私共の経験をもとに幾つかポイントを説明いたします。
戦闘に関わる訓練経験の無い方を対象に記載します。
ご参考頂けましたら幸いです。
※
前回同様、下記はあくまでも弊社の考えですので、他の方の考えを批判するものではございません。
良いと思えば採用し、悪いと思えば忘れて下さい。
昨日のブログ内容と重複しますが、
警戒を怠らないことにより、
不意に攻撃をされることは少なくなります。
これは不意打ちを避けるポイントであると同時に、広義にマインドセットの一つでもあります。
気が緩んでいる状態から、戦闘態勢に移るには時間(人により異なりますが、コンマ数秒〜数秒)を要します。
コンマ数秒〜数秒と云うと、スキは少ないと感じられるかもしれませんが、
生き死にの現場では、コンマ数秒の差が生死を分けます。
くどい様ですが、このポイントを抑えなければ、その後の技術を使う間も無くやられてしまうのです。
大切な理論ですので是非おさえておいて下さい。
では、上記を前提とし、
「逃走できない」または「誰かを助けなければならない」場合、
敵と戦わなければなりません。
戦うと決意した場合、オススメできないことは、
正々堂々と戦う
ことです。
命をかけた戦いはスポーツではありません。
「私は正々堂々戦いました、けど負けました」
では済みません。
負け = 死につながります
正義の味方になる必要はありません。卑怯でもよいのです。
スポーツで云えば卑怯な行為でも、実戦では戦術的に優れた行為になります。
「必ず勝つこと」(自分の身を守る・他人を助ける・敵を制圧する これらが含まれます)
その目的を達成する上で、最も合理的な行動を選択しなければなりません。
具体的に、相手よりも優位な状況を作るには、
・敵の不意をつく
・地理的優位にたつ
・武力の優位性(身の回りの物を有効活用するなど)
これらが大切です。
例えば、敵の不意をつくにはどうするか?
不意とは、「おもいがけないこと・突然 等」です。
つまり敵が自分に「気が付いていない場合」は不意になります。
では、気とはなにか。
と聞かれても、殆どの人はピンとこないと思います。
しかし、日本は古来より気の文化といわれており、
「気が付く」
「気持ちが悪い」
「気が散る」
「気がある」
「意気消沈」
と云ったように、気という文字を日頃から使っています。
この「気」ですが、現在でも戦いの分野では重要視されています。
「気が付く」=「気が何かに付いている状況」
相手が何か一点に集中している状況を利用したり、
無理やり作り出したりすることは、プロの間では常識とされる戦術・戦技です。
では、初心者の方でも実用可能な具体例を説明します。
犯罪を犯す者(特に人を殺傷する様な状況)は、その多くが交感神経優位であり、興奮状態にあります。
(※絶対ではありません。戦闘職種の多くは冷静です。その他、落ち着いて犯行に及ぶ者もいます)
その場合、視野は狭く一点に集中しやすい状態(トンネルビジョン)になります。
完全に気が一点に集中しており、周りが殆ど見えていない状況です。
パッと見て、
敵がかなり興奮している状態
であれば多くの場合は当てはまります。
敵が上記の状態であった場合、
不意をつくのはそれほど難しくはありません。
では、「正々堂々と戦った場合」と「不意をつく場合」について、例を基にご説明します。
A=犯人 : B=被害者 : C=救助者

例1:正々堂々戦った場合
Aが犯人に襲われそうな状況

BがAを助ける為、犯人に制止(やめろ・ナイフを捨てろ 等)を呼びかける

犯人がBに気づく

犯人がBを刺す


その後、犯人がAを刺す


本例の場合、
Bは、声を出して制止しようとしたため、犯人に気付かれ、正面から戦うことになりました。
多くの方は、誰かが襲われそうな場合、
「動くな」「やめろ」「ナイフを捨てろ」
等と言いたくなりますが、それができるのは戦闘技術を有する者です。
(※ 特に訓練をしていない者同士の場合、素手と刃物では圧倒的な戦力差が生まれます)
警察官等の公務員であれば、今まさに国民の生命が奪われそうであれば、
いち早く制止の呼びかけをし、犯人の気を自分に向ける必要があります。
それは、自分の命よりも、国民の生命を守ることが優先されるからです。
その為、犯人制圧に関わる様々な技能を習得するわけですが、
経験の無い一般の方が、刃物相手に正面から戦うのは非常に危険です。
例2:不意をつく場合
犯人がAを襲おうとしている状況

Bは声を出さずにAに近寄る

背後から奇襲する

本例の場合、奇襲が成功しています。
犯人はAに「気が付いている」状況であり、
且つ、列車内であれば走行音や、他の乗客の悲鳴などにより、Bの足音も「気付かれ難い」状況です。
相手の気をこちらに向けさせずに急襲する。
ダイナミックエントリーの要件として大切なサプライズ性と同じですね。
ご参考頂ければ幸いです。
要望が多ければ、続きとして戦闘技術を書きます。
2 全国出張訓練 情報更新
8月から予定している全国出張訓練につきまして、情報更新いたします。
■ 訓練内容
当初、全箇所で同じ訓練を開催する予定でしたが、ご要望により各所異なる訓練を行う予定です。
近接戦・市街地戦・野戦・ロウライトテクニック・護身術・戦術座学 等
■ 開催日・場所
※ 「決定」以外は予定ですので変更の可能性がございます。
・8月19日 決定
「TACTICS FIELD」 福岡県福岡市東区多の津4丁目5−12 LIZビル3F
・9月29日 決定
日中「有明ベース」 北海道札幌市清田区有明
夜間「UPPER'S」 北海道札幌市南区定山渓温泉西1丁目1
・10月13日 決定
「インドアフィールド Arum」 広島県広島市安佐北区小河原町204−7
・10月27日 決定
「Airsoft game park libra」 茨城県龍ヶ崎市馴馬町754
・11月17日 決定
「ラグナロク サバイバルゲームフィールド」香川県善通寺市生野町2884ー6
・12月1日 大阪(調整中)SSJに合わせて行う予定です。
・1月19日 長崎 → 開催場所変更予定(調整中)
・2月23日 京都(調整中)
・3月23日 名古屋(調整中)
・4月13日 富士(調整中)
・5月18日 茨城(調整中)
・6月22日 仙台(調整中)
・7月20日 新潟(調整中)
※ 全ての開催地が決まりましたら、受付を開始させて頂く予定です。
1月以降はまだ調整中ですので、オススメのフィールドをご存知でしたらご紹介ください。
以上、よろしくお願い致します。
田村装備開発 訓練PV
訓練教育部長 長田ブログ
http://kejittc.militaryblog.jp
サバイバルゲーム担当 瀧澤ブログ
http://takkiy.militaryblog.jp
田村装備開発(株)
商品HP http://tamurasoubi.co.jp
訓練HP http://www.tamurasoubi-training.com
T-MOUT HP http://t-mout.com
本社 埼玉県東松山市大谷4453
マスク!ではありませんが、、、新製品 & 新訓練紹介
ミリブロ運営者に拘束されました・・・
間も無く福袋の受付を開始致します
再入荷製品のお知らせ!
創立10周年記念福袋 まもなく受付を開始致します
今年も福袋やります!
ミリブロ運営者に拘束されました・・・
間も無く福袋の受付を開始致します
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今年も福袋やります!
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
凄く為になるブログで、続きが読みたいと思って居ますぅ~(^-^)/
どうぞ、よろしくお願い致しますぅ~(^-^)/
また、兵庫県でも訓練講習をして頂ければ、嬉しく思いますぅ~(^-^)ゝ゛
どうぞ、よろしくお願い致しますぅ~(^-^)ゝ゛
そう言っていただけて嬉しいです^ ^
続きを書きますので、少々お時間をください。
兵庫での訓練、社内で検討させて頂きます。
コメントありがとうございました。
ありがとうございます。その様に評価してくださり嬉しいです。
私共としましても、多くの方に認知して頂きたい内容ですので、大変ありがたいです。
田村装備開発の記事であることを明記頂いた上で転載頂けましたら幸いです。
田村装備様の名前 落とさずに転載させていただきます。
承知いたしました。宜しくお願い致します。