2013年12月09日

戦術・戦技

田村装備開発です。

今回は、久々に戦術・戦技について書いてみます。



1 戦術・戦技


人によっては気分を害するかもしれません。

また、専門用語の解説はありません。経験者を対象に書いております。

ご理解、ご了承下さる方のみ読み進めて下さい。




戦術・戦技





つい先日、ある方がシェアされたブログを拝見したところ、

ハイロウに関する記事がありました。


興味深く読ませて頂き、非常に素晴らしい内容と思いました。

ただ、少しだけ考えが異なる部分もありました。



弊社のRBTを受講されている方の中にも、その方のブログを読まれている方が数名いらっしゃいました。

TTCの教えとは少々異なるため、中には混乱をされている方もいるかもしれませんので、私なりの考えを書きます。


下記が正しいわけではありません。皆さんが良いと思う方法をご選択下さい。



まず初めに、

万国共通の最も優れた戦術はあるか?と云えば、

あります。

理論上は必ず勝つことができます。しかし、あくまでも理論上でしかなく机上の空論です。


おそらく、万国共通の最も優れた戦術を『実現可能な理論』で説明出来る人間はこの世にいないでしょう。


何故ならば、ミッションを遂行するにあたり、組織によって優先順位が異なるからです。

それは多岐にわたりますが、その中の一つ、部隊員の死傷について考えるならば、

1 隊員に何人の死傷者が出ても、目的達成を最優先

2 隊員に死傷者が出た場合、目的達成が困難と判断したならば撤退

3 一人の死傷者も許さない。全員生きて帰ること

これらを決めるのは組織であり、隊員はその指揮・命令に従う義務があります。

その理由は、

個々の隊員がもつ正義感で、己の範疇を超えた越権行為をするならば、数あるミッションの1つを成功に導けたとしても、

その後、部隊の指揮系統を混乱・崩壊させるおそれを多分に秘めているからです。

その他、世論、法律の縛り等々も国によって異なります。

つまり、日本は日本の○○部隊に適した戦術・戦技、米国には米国の○○部隊に適した戦術・戦技、

のように、

全く同じミッションであったとしても、

国の正義、対応する組織の正義・部隊員の能力等により適切な戦術・戦技は異なることがご理解頂けると思います。


そのため、戦術・戦技に優劣をつけること自体、とても難しいことと云えるでしょう。


よって、「良い・悪い」では無く、

1『国』

2『対応する組織』

3『臨場する部隊の能力』

4『ミッションの内容』

5『現場状況』

等から総合的に判断し、最も適した戦術・戦技を選択するべきなのです。



例えば、

以前、銃の構えは『アイソセレス』が最も有効。という話を聞いた事がありました。

しかし、ある程度の期間、自由闘争の想定訓練や実戦を経験された方であれば、

その他のスタンスが必要であることは百も承知であり、常識です。

これらは、状況によって使い分けるものであり、優劣では無く特性の違いでしかありません。



さて、本題に入りましょう。

『ハイロウ』と呼ばれているものがあります。

この技術は別名『ダブルガン』とも呼ばれています。

私が拝見したブログには、

『現在では、ハイロウは絶対にしてはならない技術の一つとされています。技術は進化し続けます』

という趣旨の文章が書かれておりました。


絶対にしてはならない = 足枷

と私は考えております。

実戦とスポーツの大きな違いは何か?それは、ルールが無い事です。

状況に適しているのであれば、できる限り足枷を無くす必要があります。


例を挙げるならば、

銃を扱う者であれば必ず身に付けなければならない『銃口意識』

この中には、『味方に銃口を向けない、銃線で斬らない』又は『撃ってはならないモノに銃口を向けない』という重要な項目があります。

極論、場合によって無視する必要があります。


他の例を挙げるならば、

本来『突入は流れを止めない方が良い』とされていますが、どうしても止めなければならない場合も多々有ります。


これらを、『やってはならない』と断言することが足枷です。

様々な理論・技に優劣をつけるよりも、その特性を知り、状況に応じて使い分ければ良いのではないでしょうか?



では、『使ってはならない戦技』は存在するのか?

と云えば、存在します。

先ほど言っていた事と矛盾しているのでは?

と思われるかもしれません。しかしそれは違います。一つ一つの技術は特性の違いです。

よって、現場の状況、ミッションの目的等によって、合理的にも、非合理的にもなるのです。

つまり、臨場した人間ががおかれた立場・状況における『非合理的な行動・技術』は使ってはならない戦技です。

前記、銃口意識を例にすると、

『必要が無い』のに銃口を味方に向ける行為は非合理的です。

『必要がある』から銃口を味方に向ける行為は合理的です。

つまり、同じ行為であったとしても、立場、目的、状況等によって、その善し悪しは異なるのです。




話を戻します。

ハイロウが向かない現場は数多く存在します。しかし、必要とされる場合もあります。

一例を挙げます。突入の際、

1 敵が潜入を察知している(隠密が崩れている)

2 現在所持している装備資器材は銃器・弾薬・アーマーのみ

3 敵がコーナーからガンロックしている

4 敵の銃口を振らせる距離が無い

潜入経路の関係上、装備資器材を最小限に抑える。又は、グレネード等を既に使い果たした場合、

上記した1〜4の状況が生起することは現実に考えられます。


TTCのトレーニングでは、『装備資器材はあってあたりまえ』という考えは捨てています。

最小限の状態でも戦える術を身につけなければ、『○○が無いから戦えません』という人間を育ててしまうからです。

例えば、室内戦闘の多くでは、盾は非常に有効な資器材となり得ます。

しかし、盾を活用した戦術ばかりを採用していると、盾に頼り切ってしまいます。

潜入・突入口の確保が非常に困難な場合、どうしても盾を持っていくことができない時もあります。

よって、上記した1〜4のような状態でも戦えるスキルを養う必要があります。


同想定において、どのように戦うべきか、その選択はその時決まります。

勝てないと判断し、退くのも手段の一つです。

しかし、どうしても進まなければならない理由があるのなら、何らかの策が必要です。

その一つが、ハイロウ、若しくは更に銃口を増やす方法です。

何故ならば、

既にコーナーからガンロックをしている敵を『排除』又は『退かせる』ことが出来なければ、

圧倒的に不利な状況下で突入しなければならないからです。

同状況において、トレインやスタガードからのクロスオーバー・ボタンフックにより、

一文字ライン、L字、ファン等を行った場合、又は、通路に身を置いた場合、

敵が素人なら別として、対等のプロを相手にした場合、まず間違い無く撃ち負けます。

それは、如何に速く正確な射撃を体得している人間でも同じです。


人は、何かを認識し、決断し、行動に移します。認識から決断のタイムは人によりまちまちですが、

既に決断を終えている場合、多くの人間は0.3秒〜0.4秒で行動するといわれております。
        
      (実際は、既に行われた過去を脳が捏造し今と感じさせているようですが、今回は割愛します)

よって、ガンロックをしている敵は、

既に撃ちこむ場所が決まっており、さらに、コンマ数秒で射撃することが可能です。


そこに一瞬の隙をつくる為にディストラクションが必要となります。

その手段方法は多々ありますが、ブログで書くことはできませんので、

一般的に使用されるスタングレネードに限定し、それを使用不可とするならば、

突入する隊員は、敵が突入口やコーナーをピンポイントで狙っているにもかかわらず、

自らは、

『突入し』・『敵を捜し』・『マズルを向け』・『引き金を引かなければなりません』

如何に思考を単純化したところで、既にガンロックをしている敵には敵いません。

何故ならば、相手も思考を単純化し、即座にトリガーを引くからです。

1 移動しながらの射撃と、止まった状態での射撃、どちらが有利か?
  射撃の当てられる最大スピードが移動速度の基本ではありますが、止まった状態の方が当然精度は高いです。
  つまり、ガンロックしている敵の優位性を崩すには、銃口を振らせる必要があります。
  しかし、全ての現場で使えるわけではありません。

2 撃つべき場所が決まっている者と、撃つべき場所を探すもの、どちらが有利か?
  ガンロックしている敵は、そこだけを見ていれば良いのです。
  しかし、突入する者は様々な危険箇所に注意を払わなければなりません。
  つまり、弾をバラまきながら移動する、ホーズやクイックムーブライン、スラッシュを使用しない限り、敵の方が行動開始が速いです。

何を言いたいのかと云えば、


移動しながら、『ガンロックしている敵を0,1秒で見つけ』『0,1秒で識別し』『0,1秒で正確に射撃できる。』

その様な超人的な能力の持ち主がいたとしても、その能力だけで戦えば相打ちの危険が高いということです。



敵しかいないから、識別は省く。という意見を聞いたことがありますが、

敵しかいないのなら、私なら突入しません。

時間があるのなら兵糧攻め、出てきた所を叩きます。

時間が無いのなら、ミサイルを撃ち込んだ方が手っ取り早いでしょう。


では、何故突入しなければならないのか?

それは、人質や、生け捕りする必要がある敵、奪取するべき物等があるからであり、

基本は識別が必要となります。


よって、如何に速く検索、識別、射撃ができたとしても、ガンロックをしている者の方が有利だと云うことです。

その優位性は、単に識別速度、射撃速度、射撃精度等を上げただけで覆るものではありません。(優れた装備資器材があれば別です)

勝つ為には、仲間との信頼関係、阿吽の呼吸、これらを徹底的に鍛え上げなければならないのです。

個々の能力を向上させるのは当然のことで、更にチームワークを強固にし、お互いがフォローしながら戦う。

その中でも重要な技術の一つが『ハイロウ』です。



『隊員が何人死傷しても構わない。』のであれば何ら問題有りません。使わない方が良いかもしれません。

しかし、

『ミッションの重要度によっては、自分の命を賭してでも戦う。ただ、無駄死にはしたく無い。』

そのような考えを持っている方は、『ハイロウ』を深く勉強されることをオススメ致します。



私が拝見したブログに書いてありました、『ハイロウ』の弱点、それを要約すると、

1 流れを止めてしまう

2 ハイロウを解除する際、スキが生まれる

3 極度の緊張下でハイロウを完璧にこなすのが難しい

4 同士撃ちの危険がある

大きく上記4点を説明されていると感じました。


1につきまして、、、勝ち目が無いと判断したら『流れを止めてでも突入しない。』その様な状況は必ずあります。

2につきまして、、、解除する際に隙が生まれるやり方は、一般に公開されている方法であり、有効な形は、隙が生まれません。

3につきまして、、、この世の全ての動作において、完璧にこなせる人間など、そもそも存在しません。

どんなに優れた射撃手でも、1万発の弾を撃てば、外すこともあります。

どんなに優れたスケート選手でも、転倒することがあります。つまり『失敗しない』を前提とした行動など存在しません。

要はリスクの問題ですが、ハイロウは極度の緊張下でも使用可能です。そして、リスクよりメリットの方が高いと思います。

4につきましては、具体的な実例を知っています。しかし、そのケースは後方の隊員のミスと感じました。

また、多くの方の意見を聞き、最近良く感じるのは、『味方の銃弾を恐れるあまり、敵の銃弾を軽視している』ことです。




重複しますが、

本来の『ハイロウ』は、一定の現場状況下で一瞬の隙も無く使用出来ます。

隊員が立つときの隙はコンマ1秒もありません。

ラインを正確に読み、有効な状況下で行えば、同士撃ちの危険もありません。

当然、全ての現場で使用出来る万能さを有しているわけではありませんが、非常に優れた戦技の一つと云えます。



ハイロウの適切な使用法は、TTCでも上級者の一部を除き深い説明はしておりませんが、

ご依頼頂ければ、官公省庁様のみ、出張又は貸切での講習に限り明確な答えを提示致します。

(公務員の方であっても、個人様には行いません)

型では無く、自由闘争の想定訓練を行えば、その必要性がご理解頂けると思います。ご希望の際は、ご連絡下さい。



以上、

色々と書きましたが、正解ではありません。好みの問題だと思います(笑)

皆様の立場に適した『戦術・戦技』を選択するべきであり、

『ハイロウは使ってはならない』

と思われるのであれば、使用しないほうが良い結果を生むでしょう。







2 Vショー

戦術・戦技


小さくて見えにくいと思いますが、黒丸の場所、


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14日(土曜日)のみ出店致します。



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是非お立ち寄りください(^^)


田村装備開発(株)

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Posted by ミスター&ミセス 田村  at 21:27 │Comments(16)トレーニング

この記事へのコメント
全面的に同意します。

この人自身、自らのブログで書いている「くだらない拘りや自分が正しいという思い込みを捨てる」事が出来てない人の一人だったんでしょうね。 
女性兵士問題なんかは顕著だと思いました。
個人的な経験では職場の女性の先輩に格闘技で世界ランカーまで上り詰めた方がいて、性差別ってするだけ損だなーっと思った記憶があります。

来年、出張が終わりましたらまたお世話になりたいと思います。年の瀬で忙しいかとは思いますが、どうぞご自愛ください。 
Posted by 暇人 at 2013年12月10日 01:04
暇人さん

「自分が正しいという思い込みを捨てる」
とても大切と思います。しかし、難しいですよね。
分かっていても、私自身できておりません。気を付けるようにはしていますが、どうしても押し付けてしまうことがあります(汗)

女性兵士の問題については拝読しておりませんが、性差別は損ですね。
男でも女でも、出来る人は出来る。出来ない人は出来ない。それだけだと思います。

来年、お待ちしております(^O^)

寒い日が続きますが、お身体おいとい下さい。
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月10日 10:35
ハイローがダメだという理由からして、この方自身が自らの経験で話をしていないのだろうということの察しがつきます。どこかの相当いけている特殊部隊の隊員から直接話をきいたりしていたとしても、それを語ったところで確実に詰めの甘い話になります。この方自身が実弾の飛び交う中に身を置いた経験から話をされているのであれば、あぁいう言いまわしにはならないでしょうね。特に実弾でCQBをやらないことには、現場には行く勇気は持てない。そして特にCQBであればなおのこと、決まり事はあまり作り過ぎるべきではない。なぜ決まり事をしなければならないのかと言えば、皆の動きの中で迷いがなくなる、またその方が生死にとって明らかに有益であるからに過ぎない。あの方が言われている内容は明らかにその行為を行った方が生存率が高くなると言いきっていますが、どこでそのように確信できるに至る経験を得たのか、また任務にたずさわったのかを逆に知りたいですね。特にCQBにおいて絶対と言いきってよいことなどない。なぜなら、その考えを敵が知ってしまったら、ハイローはしてこないとばらしているようなものだからです。まだまだ言いたい事は多いですが以上で終わります。
Posted by PJ at 2013年12月10日 10:44
PJさん

全ておっしゃる通りです。
PJさんのように経験豊富な方のご意見は大変勉強になります。

戦技にはメリットとデメリットがあるので、それらを評価判定し、使えるところで使う。それだけだと思います。

あまりに決め事を作りすぎるから動けなくなるのであり、絶対に『良い』・『悪い』は無く、全ては状況次第と思います。

部隊の特性や戦術を隠す為、装備品さえ公開しないのが特殊部隊のあるべき姿と思います。それだけ気を使うべき事項を、自分から『この戦技は使わない』と公開するのは普通はしないですよね。
仮に部隊に適さずやらない戦技があったとしても、それは隠すべきであり、
『何でもできる。そして何をしてくるか分からない。』
相手からすれば、そちらの方が脅威だと思います。

ご教授、ありがとうございました(^^)
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月10日 11:23
現在も戦闘中である特殊部隊員の中には色々な発想がいつも浮かんでは消え浮かんでは消えを繰り返している。自分や仲間が死ぬということに対して真剣に向き合い悩むからである。CQBにおけるルームクリアの技術は日々進歩している。しかしその進歩の過程において、これはこうしなければいけないなどと決めつけてしまったり、教えてしまったりする人は10年後、20年後....100年後においても、今現在最新と言われるテクニックを今後変えなくても大丈夫ですよ、変える必要がないですよ、イケテますからと言っているに等しい。このメールをしている今も新しい技術が考え出されていると思う。ということは、自分が見聞きし体感し学んで習得した知識技術は人に教える段階ではすでにもう古い知識となっていることが普通である。別の言い方をすれば、人に教えた時点で、その知識技術は古いものとなる。さらに言えば、人に知られていない知識技術は10年経っても最新の知識技術と言える。それは初めて聞いた人にとっては最新の知識技術だからである。何を言わんや、最新のCQBテクニックなどというものは存在しないし、もしあったとしたら特殊部隊員以外の人に伝わることなどない。ということで、あの書き込み内容はすでに古い知識技術である可能性が高いと言える。これは個人を特定したものではない。参考までに
Posted by PJ at 2013年12月10日 19:29
PJさん

確かに。
その例え、凄く良いですね。分かりやすいです。

PJ・・・その言葉・・・・・頂きます(^^ゞ
講習の際に使わせてもらいますね!(笑)

いつもながら、グレートなコメント有難うございます。
勉強になります。
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月10日 20:06
CQBについての考察。ハイローが実戦では絶対的に必要なテクニックの一つであると断言できる人はどれくらいいるのだろうかと思うことがある。ハイローはコーナーをとる時に使用されるだけのテクニックではない。むしろコーナーをとる時に特化して使用することは少ない。コーナーをとる時に使用される時もあるが、それ以上に有効な使用方法がある。その使用方法は教えるつもりはないが、それを知らないと今現在のCQBにおいてはついていけない可能性がある。何を言わんや、これを見た人が何かに気付いてもらえればと思う。やはり、自らがやってきた人ではないとCQBを語ることは難しいというのが、今回一番伝えたいことである。参考にされたし。
Posted by PJ at 2013年12月13日 13:22
PJさん

おっしゃる通りです。
まず、ハイロウ = コーナーでの使用が前提、というのが謎ですね(^^)

戦術の考え方は人それぞれですが、○○は使ってはならない。と限定するのはあまり合理的とは思えません。
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月13日 18:45
明らかに謎。そして海外の特殊部隊員がそれを知らないはずがなかろう。しかも今回のハイローの問題となっているのと全く同じ内容のことをすでに、十数年以上も前に考え試行錯誤している部隊もある。今頃、何を言っているの? それならもうとっくの昔にといった感がある。言い過ぎると現実との差に驚かれてしまっても悲しいので。つまりは、先に述べたように知っている人にとっては遠い過去の話となり、今聞いた人にとっては最新のCQBテクニックにもなる。ようは本当にCQBテクニックを語るに値する実戦でのCQB経験者が最新のテクニックですよと付け加えて語るのであれば、少なくとも信じた方が良い。しかし、その情報の出どころはどこか? ということが一番大切なことであり、出どころが? では信じ難い。このブログは 多くの方々が見ておられると思うので言っておくと、特殊部隊員で大切なことは、仲間、チームとしてどれだけ高いレベルで意思の疎通をはかれるのかということであり、阿吽の呼吸の一言に尽きる。なぜ個々の能力がずば抜けて高い者が多いのかと言えば、一人でも意思の疎通がはかれない者がいるといちいち説明をしなくてはならないからであり、皆が同じ思考であることが一番重要となり、高いレベルで物事を思考判断しているからにほかならない。チームとしての教育訓練にかなりの時間を必要としている。個々の能力がずば抜けて高い者同志がチームとして理想の動きをできるようになるから強いのである。だから一人でいくら強くても特殊部隊員にはなれない。話がそれそうになったが、ハイローひとつとっても議論した時に皆が同じ回答となるのが理想的なチームであり、強いチームほどそうなる。逆の考え方をすれば、最強のテクニックに迷いなどあってはならないといえる。何を言わんやである。
Posted by PJ at 2013年12月13日 20:35
PJさん

鋭いコメント有難うございます(^^)
一人一人の隊員が、決め事を最小限にできるだけの高い知識・技能を持つこと、それこそが臨機応変に行動する為必要なスキルであり、その隊員同士が強い信頼関係のもとチームを組むから強いのだと思います。
だからこそ、決まり事ばかりを作る部隊は、失敗した際にに『想定外』という言葉を発するのかもしれませんね(^^)
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月17日 20:04
『想定外』でしたと言う人がいる。これこそが、その部隊や個人がどこまで真剣に真摯な気持ちで今から起こる事態を想定できていたのかを物語る指標になる。自分達の弱点を知り、克服する為の努力をして、そのための取り組みを真剣に、真面目に、妥協せずに実施し、その弱点を克服できてなお、最強になれたと勘違いすることなく、そしてまた傲慢にならず、あくまで謙虚な姿勢を貫き通すことでようやく物事を客観的に正しくみれるようになる。しかし、それでもなお、想定外という事象は起きる。それはあまりにも、すべての事において、考え方を想定し過ぎているからにほかならない。想定していたことよりも、それ以上のことが起きたことを想定外という。それであれば想定さえしていなければ想定外ということも起こらない。このことはCQBにおいて、あまりにもこと細かく決まりごとを決め過ぎていると決まりごと以外の事が起こった場合、これは『想定外』だと言ってしまう。何も想定していなければそもそも想定外にはならない。しかし、これはバカな何も考えていない人では本当にダメであり、イケテル人は想定を設定していなくとも、何が起きても想定の内というだけの準備が普段からできている人をさす。これが特殊部隊員に必要なスキルである。
Posted by PJ at 2013年12月17日 23:59
お久しぶりです。

僕もその方のブログをよく読んでいます。

読んでいると政治、装備や銃器など非常に興味深い記事が有り、中には目から鱗な話も有りました。個人的には楽しみながら読ませていただいています。

しかしやはり個人のブログという形態上、片寄った意見が時々見受けられたりはしますね。

この戦術に関してもやはり本人が実際にやってみて、それから考察した方が良いんじゃないのかと思ったりします。

人には色々いて、自身の経験から話す方もいれば、実践してみて評価する方もいる。更には人から聞いた話や、本やネットで得た情報を元にする方など様々いますね。

そのブログ方はあまりエアソフトガンの訓練を評価していなかったみたいですが、この日本では実銃でやりたくても法的な壁も有り、なかなか難しいのが現状ですからね。その為、エアソフトガンを使用して訓練しているのではないだろうかと感じます。最初の銃を扱う上での安全管理も勉強できますし・・・。

そういえば最近はこの様な動画を見ています。最後に部屋を模したレンジに突入するシーンがあります。因みにこの方々はスロベニアを中心としたヨーロッパの方々で元軍人を含めたマニアの方々で構成されています。個人的にはよく訓練されているといった印象です。

http://youtu.be/KmGL1HYNtR0
Posted by HiroSauer at 2013年12月18日 01:20
pjさん

おっしゃる通りです。

『想定外』と言い訳ばかりする人 → 実力の無い人、又は勉強中の人
だと思います。

失敗の責任を全て 『想定外』 で片づけてしまう。
そんな人間にはなりたくないですね(^^)

いくら決め事を作ったところで、全ての事象に対応できるはずがありません。
○○が起きたら●●をしよう。△△が起きたら▲▲をしよう。
などと考えすぎると、しまいには、『戦闘中に隕石が落ちてきたらどうしよう』みたいな想定まで考えなければならないかもしれませんね(笑)

想定する限り、想定外は必ず起きるものであり、臨機応変に行動できるスキルを養うのが大切だと思います(^^)
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月18日 16:55
HiroSauerさん

お久しぶりです(^^)

戦術に関しては、人それぞれ様々な考え方がありますので、何が良い・悪いは無いと思います。自分の所属する組織が何を求めているか?まずはそこが分からなければ、組み立てるのは難しいと思います。

また、組織に属さない人であれば、自分が最も合っていると考えるもの、それが良い戦術なのではないかと思います。

TTCでは、銃の構え方ひとつとっても、まずは講師が展示します。そして、グリップからトリガーの引き方まで細かくお教えします。
しかし、その方法を強要はしません。『当たるのならそれで良い』と教えています。銃の反動を考慮して、無理な構え方をしている場合はアドバイスをしますが、自分にとって最も構えやすく、素早く正確に撃てる構え、そして何よりも仲間に迷惑をかけないのであれば、どのようなスタンスでも問題ありません。
つまり、良い・悪いなど、本来は人が決めることでは無いのです。だれが考えても非合理的な動きもありますが、訓練方法を間違えない限り、自分たちに最も適した動きに進化していきます。結果、得意分野の異なる様々な部隊が生まれるのだと思います。

エアソフトガンの撃ち合いにつきましては、遊びにもなりますし、良いトレーニングにもなりえます。
実弾の訓練は当然必要ですが、実弾で撃ち合う訓練はそもそもできません。
自由闘争の想定訓練で実弾を使えば、死傷者が多発するでしょう。よって、実弾訓練だけでなく、撃ち合える器材も必要となります。
シムニッションが理想ですが、コストパフォーマンスの点ではエアソフトガンは良い訓練器材と云えます。
ただし、前述のとおり、エアソフトガンを実銃として扱わない限り、遊びになります。発射された球を実弾と思わない場合も同様、遊びとなります。また、弾が真っ直ぐ飛ぶ距離を超えた場合、効果的な訓練を行うのは難しいと思います。

動画のリンク有難うございます。あとで見てみます(^^)
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2013年12月18日 17:28
世間に氾濫する情報を鵜呑みにすることなく、身体と心を駆使して悟れるよう頑張りたいと思います。
貴重な指導と場所を お与えくださり、ありがとうございます。
Posted by 兎と亀 at 2014年03月06日 17:49
兎と亀様

そのように評価して頂き、本当にありがたく思います。
私達もまだまだ未熟ですが、日々精進します。

今後とも、どうか宜しくお願い致します。
有り難う御座いました。
Posted by 田村 忠嗣田村 忠嗣 at 2014年03月07日 23:49
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