2011年09月04日

格闘

田村装備開発です。


最近、経理に追われて事務仕事ばかり・・・

ちょっと疲れておりましたが、昨日今日と格闘訓練をしました

で、

やはり身体を動かすと、とても気持ちが晴れます

今回は、格闘について書いてみようと思います。


まず始めに、

1 技について
 
 田村装備開発で格闘訓練を開始してから半年がたちました。

 現職の方から初めての方まで、色々な方がいらっしゃいます。
 
 で、たまにこんな要望を受けます。

 『強い技を覚えたい』

 というものです。

 では、強い技とは何でしょう?

 結論から言いますと、

 そんなモノはありません。

 あったとしても、それは人により異なります。

 技と言うよりも、人が強くならなければなりません。

 例えば、

 マイクタイソンが右手を素早く前に出せば、それが強力な技となります。

 それは、類稀なる運動神経により、身体を一致させた動きが出来る事。

 &
 
 優れた肉体を持っているから可能となります。

 同じ、『右手を素早く前に出す』でも、

 素人とマイクタイソンでは雲泥の差です。

 技とはそんなものなのです。

 故塩田剛三先生は、

 『歩く姿が武である』

 と言われました。

 7~8年前は、私も何を意味しているのか分かりませんでしたが、

 今は理解できます。

 そして、立ち姿が武と思います。

 では実際に、当初、私がどのような稽古をしていたかと言うと、

 ただ立っていました。

 身体を真っ直ぐにする事。重心をコントロールする事。

 それだけを考えていました。

 すると、今まで学んだ各技術の威力が向上し、初めて技となりました。

 それまでは、ただただ形を真似していただけで、

 実戦では、全く役に立たない技を鍛錬していた気がします。

 何が言いたいかと言いますと、

 目に見える形だけを真似しても、上達しません。

 最も必要なのは、自己にのみ分析できる身体の感覚です。

 明らかに曲がっている人は、他者の目から分かりますが、

 本当に微妙なズレは自分にしか分らないと思います。

 少なくとも私には、他人の微妙なズレはわかりません。

 それは、各人骨格が異なるからです。

 ただ、1つだけ言える事は、

 鍛錬された方は、とても綺麗な動きをします。

 形だけを気にして、真似して、作った綺麗さでは無い、

 芯の通った洗練された動きです。

 形を綺麗にしようとするのでは無く、

 重心や身体の線をコントロールして動けば、

 おのずと綺麗な動きになります。

 それが、武術における非常に重要な技と思います。

 口にするのは簡単ですが、私もズレる事が多々あります。

 修行は一生続けるものだな。。。と、つくづく思います。

 長々と書きましたが、

 田村装備開発の格闘トレーニングを行なえば、

 『凄く強い技を覚えられる』

 というモノではありません。

 部隊向けの、

 『シンプルで直ぐに覚えられる技』

 というモノもありますが、一定以上の実力者には効きません。

 戦いは、自分と相手、相対的に見て、

 様々な観点から、実力の高いほうが勝ちやすい。

 というだけの事であり、強さと言うのは曖昧なものです。

 目に見える技を覚える前に、自分の内面を知る事が重要と思います。


2 護身について

 この題目は、過去に何度も書いているのですが、

 今回は、聞いた話を基に書いて見ます。

 ・ 警官が車に乗ろうとしたところ、後ろから首を絞められました。
 ・ 警官は、そのまま死亡しました。


 これは、実際に米国で起きた実話です。
 (以前、米国の教官から聞いた話です)

 殺害された警官の同僚は、教官に、

 『後ろから首を絞められた時の対処法』

 を聞きました。

 教官の出した答えは、

 『首を絞められてはいけません』

 でした。

 ??

 と思われる方もいらっしゃると思いますが、

 これが、護身を行なう上で最も必要な考え方です。

 後ろから首を絞められた場合、逃げる技はあります。

 しかし、

 それは、相手が素人だった場合なのです。

 プロに後ろをとられた時点で、逃げ出す事などできません。
 (相当な実力差があれば別ですが・・・)

 攻撃されてから対処するのが護身術では無く、

 そもそも攻撃されないのが最も優れた護身です。

 つまり、

 車に乗る前に、周囲を警戒した後に乗り込めば、

 不意打ちは受けなかったという事です。

 戦うのは最終手段であり、その前がある事を知らなければなりません。


 自分、又は、大切な人を守るため。若しくは、職務遂行のために、

 仕方なく戦うのであり、自分から進んで戦う必要はありません。

 護身術とはそんなものだと思います。
 

と、堅苦しい事ばかり書きましたが、

格闘は単純に面白いです。

本日(正確には昨日)行なった訓練の内容は↓から。

田中のブログ
http://ameblo.jp/tamurasoubikaihatsu627/entry-11006745378.html
格闘

カランビットを振り回しています(笑)

では!

田村装備開発(株)







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Posted by ミスター&ミセス 田村  at 01:16 │Comments(14)トレーニング

この記事へのコメント
こんばんは~

田村さんのお話は参考になります。

凄い!良い身体してますね~^^
Posted by ピーター at 2011年09月04日 01:42
ピーターさん

有難うございます。
本当は細々した身体ですが、写真の写り具合でマッチョに見えます(笑)
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月04日 09:40
田村様、失礼致します。Delight-Kenと申します。
ブログを良く拝見、拝読させて頂いております。
護身の件ですが、コンセプト大変、参考になりますし、私も同感です。戦いは回避するべきものだと思います。こちらに利があったとしても戦えば全くの無傷で済まないと思います。
周囲の警戒、注意は日常においても交通事故やけがから身を護ることになりますもんね。
Posted by Delight-Ken at 2011年09月04日 10:32
中隊で格闘を教えてますが、人それぞれ身体が違うので得意技も違い、いいところを伸ばすのに苦労します。
故塩田先生の言葉は格闘技の完成ではないかと。昔聞いた言葉で
「自他の力量を見極めてこそ格闘家」
みたいなのを聞いたことがあります。立ち姿から重心、姿勢、足運び、体格、眼力、(オーラ)なんかがわかり、力量がはかれれば無用な闘いと損害を出すこと無く護身できます。
俺の部隊での俺が与えてる到達目標は、普段は「居酒屋で絡まれても逃げる事ができる」です。有事では「一対多の場合、最低1人は殺す」にしてます。

格闘も救護も覚えて損はない、でも使えないのが一番な技術ですね。
Posted by TKS at 2011年09月04日 14:54
Delight-Ken様

はじめまして。コメント有り難うございます。
そのように評価して頂き、本当に嬉しく思います。
出来る事なら戦わない。
それがベストだと思っております。(職務なら戦いますが)
今後とも宜しくお願い致します。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月04日 21:45
TKSさん

おっしゃる通りですね。

『居酒屋で絡まれても逃げる』
素晴らしい教えですね!!

有事の際は、『一対多の場合、最低一人は殺す』
これも良い教えだと思います。

最後の言葉、一番重要ですね。
覚えても、使えないのが一番です。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月04日 21:50
ミリブロに移転する前の市郎さんのブログでht1991と名乗っていた時によく書いていましたが、僕は将来は渡米して射撃のインストラクターを目指したいと書いていて、そのためにどうすればいいか模索しています。(特にタクティカルな事に関して)勿論英会話や永住権に関しては何をすれば良いかはある程度は情報掴めていますが…。

射撃としては主に護身に関して教えたいなと感じています。

それだけでなく銃ばかりでない様々かつ多種多様な防衛方法を自分なりに伝えたらなと感じます。

田村さんのおっしゃるとうりだと思います。

ストリートファイトに関しては戦う以外のやり方があればまず逃げたり金を払ったりするのが一番ですね。

銃や護身具に関しても使わずに済むんだったらそっちの方が良い訳ですし…。

他にも

夜はなるべく出歩かない

犯罪が多発している場所には近寄らない

治安の安定した地域に居住する

等も重要になりますよね。

技術や道具は飽くまで保健やお守りみたいな物ですから、最初から使うことの無いように心がける。

まずは危機管理からでしょうね
Posted by HiroSauer at 2011年09月05日 01:48
最近コメント多くなりました。そうです、ヒマなんです。
訓練の規模が大きいと末端の兵士はヒマなんですwまさに
「訓練は最前線でやってんじゃない、作戦図でやってんだ!」
ですねw

上司の言葉でちょっと引かれたのに
「国民を守る自衛官が、喧嘩で国民に負けたらダメだ」
って言ってた人がいました。実は俺はこの言葉が大好きです。だからこそ強きものとして街の喧嘩なんか逃げて終わりにしたいですね。
最近は動画サイトでも各種技を見て覚えられ、簡単な武器を持ち歩く輩もいるわけです。一昔前の武器取り扱いを含む格闘技は道場や師弟関係により受け継がれ、それにより精神の鍛錬を受けることで、能有る鷹は爪を隠す、技を使わないで争いを終わらせる事が出来てました。それが技のみを知って武を使いたくてしょうがない輩から逃げるための離脱法もまた、格闘技であると考えます。
何事もなく逃げられるのも技術です。足ばっかり速くてもダメなんですw

以前にも言ったCQCは極端な内容なのでキョトンとしますがジワジワやってます。前に一般人の同級生に内容を浅く話したら
「自衛隊ってそれが普通じゃないの?」
と言われ、こっちがキョトンとしたもんです。

公務員の平和ボケはどうすればなおるのでしょう…
Posted by TKS at 2011年09月05日 23:27
お疲れ様です。

ええと、すみません、質問です(汗)

画像のイケメンさんは田村さんで、田中さんではないですよね?

田中さんのHP拝見しましたが、田中さんは女性で、そちらを
後ろから襲っているのが田村さんですよね??

襲っている画像、ちょっと妖艶で密着度が良い感じでいいなぁと思いました。感覚ズレてます。

田村さん髪をのばされましたか??印象が違うのでこんがらかってます。

変なコメントですみません。寝起きで寝言です。
Posted by むうた at 2011年09月07日 09:21
皆さん、ご連絡が遅くなり申し訳ございませんmm
仕事が溜まっておりまして。。
落ち着いたら、お返事致します。
宜しくお願いします。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月08日 14:09
お疲れ様ですm(_ _)m

田村さんの使用したクナイ、色剥げでも傷んでいても、良いので、
私の綺麗なクナイと交換してください。マジバナでカキコ
してみました。
Posted by むうた at 2011年09月09日 09:36
むうたさん

お返事が遅くなりすみませんmm

私のクナイですが、実は頂いた物です。

なので交換はできませんmm

宜しくお願い致します。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月22日 17:57
お疲れ様です。
なんとなく、田村さんの気を纏ったクナイを神棚に供えようと考えました(笑)
なんと、頂きものでしたか!贈った方とのお二方の気のスパイラル!
尚、素晴らしいですね(*_*)
では、ケース大切にさせて頂きます(^^)
お忙しいなか、有閑夜話失礼しましたm(__)m
Posted by むうた at 2011年09月22日 20:27
むうたさん。
いえいえ。ご希望に添えずすみませんmm
今後とも宜しくお願いします!
田村
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年09月27日 15:05
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