2011年02月06日

田村装備開発の戦術訓練について

田村装備開発の戦術訓練について

田村装備開発です。

本日の訓練は、『戦術』でした。

経験者の方がとても多かったので、

訓練がスイスイ進み、3想定行なう事ができました。(いつもは2回)

有り難うございましたmm


では、タイトルにある『田村装備開発の戦術訓練』について少し書いてみます。

(長文ですので興味の無い方はスルーして下さい)


『心のあり方』について

まずは、

実戦格闘とスポーツ格闘の違いは?

と考えると、

実戦には反則技がありません。正々堂々という概念もありません。(多分・・・)

強い相手と戦うのであれば2人がかりで襲う。

何でもありだと思っています。

危険なので、実戦に有効な技(禁止技)は型稽古が主となります。


スポーツは、

ルールがあります。

なので、比較的安全にスパーリングや試合をする事が出来ます。


どちらが優れている。では無く、『違う』という事です。

そして、戦闘を行なう者は、両方の訓練が必要だと思います。

それは、得られるものが異なるからです。

どちらが良い悪いでは無く、どちらも必要と思って頂ければ幸いです。


次に、

実銃とエアガンの訓練も、上記内容と似ているところがあります。

訓練の際、

実銃で撃ち合う事は出来ませんが、エアガンでは行なえます。


実銃を使わなければ得難い感覚もあれば、

エアガンの訓練でなければ得難い感覚もあります。

であれば、実戦を考えている現職の方にとっても、エアガンのトレーニングは必要なのでは?と思います。

では、

実戦を意識する場合、エアガン訓練での注意点は何か?

と言いますと、

『実銃として扱う』

という事です。(当たり前ですが・・・・)

自分が発射する弾丸も、相手が発射する弾丸も『実弾』と思い込んで訓練しなければなりません。

それは、言葉だけではなく、本心思い込まなければなりません。

マズルを意識するだけではなく、全ての行動において言えることです。

これは、サバイバルゲームとして行なう上では、あまり必要の無い事と思いますが、

実戦を想定した訓練を行なうという前提であれば、ほぼ例外無く必要となります。


田村装備開発の戦術教訓には、

『想定可能な訓練は実に近づけ、想定不可能な訓練は心を実に近づける事』

という一文があります。

つまり、

出来る限り実戦に近づけた訓練を行なう必要があるが、

実現できない訓練(実弾での撃合い等)を行なう場合は、

心を実に近づける(エアガンを実銃と思い込む、発砲した後の将来を考える等様々)必要がある。

と言う事です。

そこで初めて、動きに変化が表れます。

実弾であれば、一発の弾丸が命取りとなる可能性があります。

であれば、一発の重みを真剣に考えなければなりません。

すると、

BB弾では死なないから・・・・

という軽い気持ちで訓練する事はできません。

敵だったら何でも撃つ!

という考えも無くなります。(法律的にも)

法律の解釈は難しく、自分が悪くないと思っても、判断するのは検事・裁判官です。

で、時代や世論によっても変化します。

であれば、ある程度は法を勉強しなければ、

戦う事さえ出来ない

と思います。

特殊な職である以上、自己犠牲の精神や、命を捨てる覚悟は必要ですが、

自分が理解した上で行動したいですね。


戦うために必要なモノは、戦闘スキルだけではありません。

自信を持って行動するためには、その他必要なことは多々あります。

弊社のトレーニングではあまり細かい説明をしませんが、(現職の方は)上記を考えた上でお越し頂けるとより良い訓練が行なえると思います


田村装備開発(株)










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Posted by ミスター&ミセス 田村  at 23:36 │Comments(10)その他

この記事へのコメント
こんばんわ
部隊で格闘を教えてるんですが、スポーツと格闘の話をするとほぼ全員がキョトンとしますwww
今ではある意味それが気持ちいいですね



まだまだ先は長いですよ・・・
Posted by TK-S at 2011年02月07日 00:35
タムヤンさん
こんばんはヽ(^。^)ノ

『想定可能な訓練は実に近づけ、想定不可能な訓練は心を実に近づける事』

そうですね!

「1発の重み」

そうですね!

「人の人生に終止符をうつ」

それが心にどれだけ負担となるか・・・

敵とは言え。。。

「勇気と臆病」
「義務と責任」
「現実と非現実」etcetc

相反するものがバランス良く自分に存在する事も大事と思ってます。
「至誠」とは良く言ったもんです(^^ゞ

バランスが大事ですね。
Posted by キラキラ at 2011年02月07日 00:35
今日は仲間とサバゲーして来たのですが、ゲームがスタートするまでは、マズルを人に向けない、味方の後方から撃つ様にはしない。なるべく2〜3名で行動し火力を集中させる事を、意識して見ました。
ただ激しい撃ちあいになると忘れがちになるところが、まだまだだなと反省させられました。
Posted by K.BOU at 2011年02月07日 00:49
田村さん。
今回のブログ、かなり考えさせられました。

確かに、放たれた一発の弾によって、
相手が死ぬ可能性もある。

というのは、15年前自衛官を拝命し、
予備役になった現在でも変わることがない気持ちとして、
訓練に臨んでいます。

ただ、発砲するに当たっては、
どんな法律が根拠となり…。

というのは正直、大学で法を学んでた割りに、
あまり考えた事はありませんでした。
(だからというわけではないのですが、
そういうことで普通の人の倍くらい在籍しました。)

今後はそういう側面も勉強していくと、
「弾を撃つ」という意識も変わるかもしれませんね。

失礼しました。
Posted by kimi at 2011年02月07日 02:03
TK-Sさん

私が話すときも、よくキョトンとされます(笑)
言葉足らず&伝え方が下手。という事もあるのですが・・・
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年02月07日 12:26
キラさん

おっしゃる通りです。
バランスは大切ですよね。

エアガン訓練を採用する現役は多いのですが、『実銃だ!』と思い込まないと、あまり良い訓練はできないと思います。
姿勢やトリガーを引く感覚は養えますが・・・
心の部分は鍛えられませんね。。

これは、敵(対抗)役の人にも言えることで、エアガンとして扱えば、現実離れした動きになってしまいます。
すると訓練が台無しになります。

死なないまでも、当たると凄まじく痛いトレーニングであれば、リアルになりますね。
と言うことで、タンクトップに一票!!
無理矢理こじつけました(笑)
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年02月07日 12:41
K.BOUさん

そうですね。
私自身、まだまだだな。と日々反省しています。
ただ、厳密に守ろうとすると、必ず矛盾が生じます。
そこは臨機応変に考えましょう。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年02月07日 12:52
kimiさん

私が感じている法律の解釈は、
1+1=2
にはなりません。
数字で置き換える事ができるかも知れませんが、人の脳ではそこまで判断できません。
裁判官が異なれば判決も異なり、その基準は判例ですが、無い場合は運になります。
そのリスクを知った上で訓練に励み、現場へ行かなければなりませんね。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年02月07日 13:01
エアソフトガンを実銃と同じ様に扱う…。これだけでもかなり重要な事ですね。
タクティカルトレーニングだけでなくATPF等のようなエアソフトガンのシューティングマッチでも実銃と同じ感覚で扱うように指摘されますからね。
人に因っては実銃でさえもおもちゃのように扱う人がいますからね。トリガーコントロール、マズルコントロールは大事ですね。
サバイバルゲームもガンファイトのスパーリングという解釈が成り立ちますのでハイプレッシャーな状況下でもしっかりとそういう心掛けが出来るようにしないと行けませんね。
Posted by HiroSauer at 2011年02月08日 18:58
HiroSauerさん
そうですね。
エアガンでのトレーニングは非常に難しく・・・
本気で思い込まなければなりませんね。
BB弾として行動すると、
どうしても、死を考えた動きになりません。
部隊員と対抗役、訓練参加者全てが理解すると、本当に充実した訓練が行えると思います。
Posted by タムヤンタムヤン at 2011年02月09日 04:00
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