2009年08月09日

クナイ紹介2

田村装備開発です!

では、前回の続きです。

「SATマガジン2009/7月号のイチローさんの記事より」



     ★ロマンで作る★
 その手作りプロトを仲良しの工業ディザイナーに渡して設計を頼み、それを製作できるファクトリーをトモが探し当てた。

実はここから様々な「産みの苦しみ」に悩まされることになる。

血圧が上がったりタメ息を毎日20回はつくような日々に直面することになった。

ほぼ完成した今でさえもモンダイを抱えてパーツの作り直しを待っているという状態なのだ。

設計変更も幾度もあった。

正直に言うと、日本人はモノ作りに関してもっと鋭敏な感性をもっているという先入観がブチ壊される気持ちだった。

 ディザイナーいわく、

 “たかがペンだと思ってナメてました、申し訳ありませんでした・・・”

 彼は誰でもが認める腕利きの設計師だ。忙しいのに時間を割いて図面を描いてくれた。

それもイチローGUN団仲良しグループの一員なのでギャラはなくてもいいし、

ペンが売れてからでもイイということでやってくれた。たしかにペンの設計など楽チンな仕事だと想ってしまっただろう。

しかしワシの目標は「羊の皮をかぶったオオカミ」を作ることなので理想は高かった。

 悩みは摺動パーツだった。頭を回すとペン軸が上下するという部分だ。

そのメカニズムそのものは新機構ではないのだが、軸を百回も出し入れすると動きがシブくなるという現象があり、そこで足止めを食った。

形状の改良、そして材質と表面処理などの再考に迫られた。

 文字を書くときに筆圧の高い人がいるものだが、そんなことで動きがシブくなるのも困る。ワシが想定するのは弾丸ほどもある「超筆圧」なのだ。

 “ペン軸の上下動は、ロールスロイスのように重厚で滑らかであるべし” そのムカシ、レクサスの開発に関する記述を読んだワシは、トヨタティームの姿勢から影響を受けていた。レクサスとペンでは格が違う、が、あの精神だけはイタダキたかった。世の中、こんなバーカがいたっていいだろ? なっ?

 しかし、製作する側に理想を押しつけるのもムリはあった。

 ワシもトモも工場とのやりとりに関してはシロートで、互いの体温差に悩まされた。

なにしろ我々は「小さな仕事を持ち込んだくせに理想だけが高くヤタラとうるさい面倒でシツコイ奴らで招かれざる客」なのだ。

工場側の気持ちはよく解るので申し訳ない気持ちだ。

 しかしながら、たかがボールペンでこれほどモメたのは明治維新のあと初めてのことだろう。

ということは、徳川時代や室町時代にもなかったろうから、リロン的に言えば、まさに日の本開びゃく以来初めてのことだ。

くだらんことだが、これだけは自慢してしまうことにするよ、ウン。

 なにしろ、自分が納得できないモノを販売するなんてことはワシには出来ない。

それでなくても写真を撮影してクライアントに渡すときは毎回のようにヒヤ汗をかいているというのに・・・。

 100%完全なものなんて作り得ない。が、45点では困る。せめて75点をとれたところで量産に踏み切りたい。それでも恥ずかしい。

なにしろ、クナイが完成した暁にはウィルコックスやシュアファイヤやナイツやSIGの社長たちにプレゼントしなければならない。こういった世界的に超一流のエンジニアたちにどのツラさげて渡せよう。そしてアメリカ中のSWATや警察官に買ってもらうことになるのだ。

日本でも、その道のプロたちが使ってくれるだろう。護身という意味を真剣に考える若者たちも注目してくれるだろう。そういった可能性を想像すると身が縮むのだ。

ワシがユーザーに提供するのは自分の作品ではなく「日本の製品」なのだ。日の丸をバックにトヨタやソニーやヤマザキなどの機械に恥じない製品でないと国家的モンダイとして・・・などとまでは想わんけど、ようするに立派な日本のモノを作りたいのだよ。

 たぶんにロマンな心で作る。だからシロートなのだ。モーケは犠牲にしてでも良いモノを作りたい。だからアマチャンなのだ。でも、クナイの開発は趣味でありたい。趣味となれば、人はカッと熱くなって時間と資金を惜しんではいられなくなるものだ。シロートのアマチャンが趣味として没頭する時、たまにスゴイ物が生まれる。その「ホビーパワー」をワシは発揮してクナイを作りたいのだった。たかがボールペンを作るのに鼻息を荒くするのも恥ずかしいが、実は自分が理想のペンを持ちたいというのが大きな動機でもあった。

 さてさて、そこで、
 タクティカル ペンとはそもそもナニであるか? 文房具屋で売ってるペンとどこがちゃうねん?

 うーむ、いよいよ難しく解きがたい難問に対する答えを返答し、解明するとともに回答をしめさなければならないところにきてしまったよーだ。

 タクティカル ペンを訳すと「戦術的ペン」ということになる。だから、ある部分を押すと先端が弾丸となって最低2kmは飛ぶという能力があり、ダットサイトを搭載すれば100mをピンポイントで撃てるのでゼームスボンドも愛用しているとか、あるいは毒ガスが噴き出して相手を窒息死させることができるのでアルのかというと、そんなこたゼンゼンまったくジェッタイないのよ。実のところ、普通のボールペンなのだナ。まったく普通のペンなのに手作りなのでそのように呼んで売ってるところもあるくらいだ。

 ただ、ボールペンを書くためだけの用具としか認識していない人と、それを武器として使うという技術と心構えとをもった人があれば、そのペンの存在意義には大きな隔たりができるだろう。つまりは、そういうことなのだよ。



     ★武器か凶器か?★
 
 拳銃は武器であるか?

 あ、はい・・・。

 ではナイフは武器であるか?

 えーと、そういった使い方もあります。

 包丁は?

本来は料理用ですが、日本で使われる一番の武器です。

 ならば、武器とは何であるか?

 はい、戦う相手を殺せる能力をもった道具です。

 で、凶器とは?

 武器と凶器とは同義ですが、殺された人に罪のない場合はなぜか凶器と呼ばれます。正義に使えば武器、悪用すれば凶器
 なのかもしれません。

 石はどうじゃ?

 はい、立派な武器であり凶器となります。

 カナヅチやドライバーは?

 はい、同様に・・・

 食事用のハシで人を殺せるか?

 はい、その使い方を知り、訓練をした者でしたら・・・

 では、人の手や足は?

 鍛錬を積んだ者でしたら五体を武器、あるいは凶器として使用し人を殺せます。

 では、我々の世界から武器や凶器となるモノを除き去ることは可能ではないのか?

 それはできません。とくに包丁で殺される被害者は、今後増えることはあっても減りはしないかと・・・

 それを止める方法はないのか?

 あります、それは「教育」です。

 親が子にほどこす人間としての教育を第一とし、学校の先生は生徒を大学に押し上げて点数を稼ごうというのを止め、教
 養と知性の時代を目指す必要があります。

 テレビや映画の制作者は暴力描写、エログロの氾濫といったものが子供達の精神を蝕んできたということを認識し、自分
 の家族にも観せたいような映像の製作を考えるべきです。

 なるほど、してそういう時代は来るのか?

 大戦争があって、人口が半分以下にならないかぎりはムリなことかと・・・

 ところで、力のある者が弱い者から奪い、キレた者が通行人を刺し殺すといったことへの対処方法はないのか?

 はい、それは護身の精神を養うことが先決かと・・・

 うむ、その精神とはどのようなものか?

 はい、まず平和は空気のようにタダではなく、戦ったり大金を投じたりして得られているのだという事実を認識し、それは個人の生活においても変わりはないのだと考えることです。

 密林を歩くと猛獣や毒蛇に遭遇するように、都会というジャングルにも獰猛な殺戮者が存在しており、運が悪ければ彼らに狙われることがありうるという世の現実を把握することです。

 それは、各個人に戦闘力を備えよということか?

 はい、人はハンターとなるかエジキとなるかという問題ですので、どちらを選ぶかは個人の自由です。ただ、闘いへのマインドセットのある者は、危機にあって生き残る率がはるかに高くなるのです。

 ところでお主、その胸に差しているのはペンだな?

はい、ボールペンです。

 それは闘いの道具となりうるな?

 はい、必要とあれば・・・

 そんな危険なモノを持ち歩いていたら意地の悪い警察官が没収しようとするだろうに。

 それは難しいでしょう。罪を犯してもいない国民からペンまで取り上げるような悪どい警察官がいたらさすがに新聞も書き立てるでしょう。

 警察は善良な若者からペンまで取り上げて国民の無力化をはかりながら陰では汚職にまみれている、などという記事が載
 っては警察も困るわけじゃな?

 はい、これこそ「ペンは剣よりも強し」です。

 ふぁっはっはっは、それは古いコトワザじゃが良いオチじゃったわい。


     ★身近なる凶器★

 生活用品でありながら武器として使えるモノは多い。

 その代表格は包丁だ。誰でも買うことができ、どの家庭にもある手軽で強烈な殺人道具。とくにデバや柳刃などがどれだけの犯罪に使われてきたかを考えると想像を絶するものがある。

 母親が愛情こめて魚を料理する、その道具そのものが使う者によっては強力無比なる凶器となる。

 ナイフよりも殺傷力のある包丁については皆が認識しているのに警察や政治家が包丁の所持を禁止するという動きはありそうにもない。大騒ぎをして両刃のナイフを禁止し、大したことのないテポドンに狂乱する日本人は、本当にサムライの子孫なのだろうかと想ってしまう。

 それはともかく、

 カナヅチ、ドライヴァー、アイスピック、斧、シャベル、金属バット、ヒモ、フライパンなどなど、身近なモノを武器として使用した殺人者の数は多いなんてもんじゃない。風呂にはった水、階段、テラス、固い床、クルマなども殺人に使える有効な大道具だろう。

 
   ★人間の殺意が人を殺す★

「包丁が人を刺すのではない、人が人を刺すのだ」

「銃が殺すのではない、人間が人を殺すのだ」

「ガンではなく癌が人を殺すのだ」
 
 癌とは癌細胞のように狂った細胞、そういった種類の人間のこと。

 狂った細胞が増殖しながら正常な細胞を蝕んでゆく。問題なのは、このような「癌的人間」だ。ここを取り違えて銃やナイフを取り締まるのは核心にフォーカスが合っているとはいえない。だいたい、両刃を禁止したら犯罪が減ると考える人間そのものも愚かしい癌細胞のひとつだろう、とワシは考えている。

 両刃のナイフを禁止したのは警察ではある。が、実をいえば警察は両刃を禁止してもまったく無意味だと知っていた。ただ秋葉原事件でバカな記者たちと無知な国民がキリキリ舞いをしているので、両刃に終身刑という刑罰を与えることによってバカどもの気持ちを静めてやった、というのが真実のところだとワシは想う。

 “両刃ナイフは殺人が目的だ、危険だ危険だ” と知能の低い記者が連呼する。それに対して “いえいえ、両刃が問題なのではありませんよ、両刃がなければ犯人は包丁を使いましたよ。皆さん、犯罪を押さえ込もうというのでしたら教育の見直しを考えていただけませんかね・・・”と、警察のオエライは言いたいところだが、日本では真実など言ったら職を追われるという風潮があるので黙って従うしかないのだろう。

 刺殺用としてディザインされた両刃ナイフは禁止された。あんなモノを持って喜ぶような人間は悪人に決まっている。だいたいそんな危険なナイフを持ちたがるなんて気がしれない。ナイフコレクターなんて社会の敵だ!

と、考える人は多いだろう。

 それは、浅ハカというものだ。思考力と判断力に欠けた無知人間だ。

 では、短刀はどうだ? 日本刀はどうだ?

 槍はどうだ? 弓はどうだ?

 これらには、殺人以外に何の目的もないのだぞ。それも破壊力はナイフの比ではないのだぞ。

 これらは、インターネットのオークションでバンバン買えるのだぞ。

 なにっ? 日本刀は美術品だって?

 ほほーう・・・そうかい?・・・

後は言うまい。これで解らなければ真性の能なしだ。

 ともあれ、そのうちにインターネットで買った安い脇差しで大暴れする男が現れるだろう。これに日本がどう対処するのか興味がある。

 理想を言えば、良い人たちには銃でもなんでも自由を与え、癌的人種は隔離するか監視下におく、ということ。世の中には善人が多い。善人による自由な社会を構築する可能性はあるはずだ。

 ワシの言う善人とは羊の群ではない。逞しくて強くて正義を守ることに命をかけられる人々のことだ。もっとも、そうなったら政治屋たちが国民の血を吸えなくなるので必死に実現を阻むことだろう。とにかく国民のリーダーとして相応しい政治家が上に立てないという、この、悪で硬直した政治組織をなんとかしたいものだ。

 ともあれ、

 人間が格闘術の訓練を受けると、その流派にもよるが、大なり小なり強くなる。素手での殺人テクを身につけた人は数秒間で敵を殺せる。そして、その人そのものが

「危険な武器であり凶器」となる。

 ようするに、しかるべき知識のある人なら素手で殺せ、ワリバシやエンピツを使ってでも殺す能力を持っているのだ。ただ、ワリバシよりも竹箸、エンピツよりもボールペンのほうがより強い武器になるということ。

 では、本題にもどろうか。

 そこらで売っている100円ペン、または安い景品やサーヴィス品としてのボールペンには、ナイフに匹敵する殺傷能力が秘められている。そして、これらは包丁と一緒で取り締まることができない。いや、それより困ることは、包丁と違ってどこへでも持っていけることだ。24時間身につけていても、誰もモンクを言えないことだ。セキュリティーのうるさい場所は多くなったが、ボールペンをイケナイというところはまだない。そんな理由から、ペンは格好な防衛のための道具だと米国では考えられている。

では、続きは次回をご覧下さい。

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Posted by 田村 忠嗣  at 22:30 │Comments(0)装備品

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