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Posted by ミリタリーブログ  at 

2012年04月28日

戦術は人生と同じ 4



田村装備開発です。

前回の続きです。


部隊員の意思

戦いは、ほぼ無限に存在する選択肢から、何をするべきか選びます。

そして選んだ結果、

状況に適していれば勝ち、

適していなければ負けます。



ミスをおかしても、勝つ場合はあります。

しかし、

負けには何らかのミスが必ず存在します。

人生と同じですね。



例えば、

どれほど能力の高い兵士でも、流れ弾に当って死ぬ事があります。

又、兆弾で負傷する事があります。

それは、運が悪いのかもしれません。

しかし、もう少し深く考えてみると、

そもそも流れ弾や兆弾が飛んでくる場所にいた兵士のミスです。

では、ミスを無くすには何をするべきか?

というと、

無くす事は不可能です。

しかし、

減らす事は可能です。


ミスの多くは、事後に露呈します。

それら因果を可能な限り遡及する事により、チームは成長し、部隊の特性を各人知る事ができます。

それを繰り返す事により、チームワークが育まれます。

それがAARの重要性です。


そして多くのミスを経験する事により、

危険箇所に対する自然な反応(無意識による直感)と不自然な反応(意識的な戦術)

を使い分ける能力が育まれ、結果、精強な隊員・部隊が誕生します。


『直感』というと、あやふやなイメージかもしれませんが、とても重要なポイントです。


弊社のトレーニングに置き換えると、

学校の勉学に相当するのが、戦術基礎・戦術戦技です。

対人関係・人生経験に相当するのが、戦術訓練で行なう(想定訓練)

となります。


想定訓練を何度もこなす事により、最初は何度も被弾するはずです。

それは、へたな実戦よりも難しい状況を設定するからです。

受講される方が上手ければ、それ以上に難しくします。

なので、あまり勝つことができずに落ち込んでしまう方も少なくありません。

しかし、落ち込む必要はありません。

初めは、10回中、1回の成功であったとしても、2回、3回、4回と成功率が高まれば良いのです。

100%はありませんが、99%に近づける様に努力する事が大切であり、

実戦でのミスを限りなく0に近づけるための訓練が想定訓練の意味です。


簡単な想定を100回クリアーしても、自信がつくだけで実力は上がりません。

絶対に勝てる『お決まり事の想定訓練』を行なう部隊もありますが、それは、ただの自己満足にすぎません。

武術でいえば、

若い力のありそうな人が、高名な先生の手に触れただけで飛んでいってしまう。

本物もあれば、偽物もあります。

つまり、門下生が自分で飛んでいる場合もあります。

それと一緒です。

必ず勝てるように設定された想定訓練には、殆んど意味はありません。

1度でも危険な現場を踏んだ者であれば、意味の無い訓練はしません。

無駄死にをしたく無いからです。


TTC講師の役割としては、今までの経験を活かし、

・ 非現実的でない想定 
・ 上手くやれば、どうにかクリアー可能な想定
・ AARの最後に、私達の主観とアドバイスを述べる


例外もありますが、基本的には上記3点を行なう事です。

非常に難しい、理不尽と思われる方もいらっしゃると思いますが、

繰り返すうちに、

直感的に恐い場所が分かるようになります。

部屋に入った瞬間に、

・ 危険箇所が分るようになります。

・ 自分が何をすべきか、分るようになります。(優先順位がわかります)


頭では理由が分らなかったとしても、『怪しい』『危険』という感覚を得る事ができます。

それが『直感』であり、

養うことにより、自然と被弾する可能性は減ります。

それは、被弾する確立の少ない所に身を置くようになるからです。



弊社で行う戦術訓練の初級は、

マズルコンシャス ・ チームワーク ・ 直感・感性を養う事

この3点が重視されており、『守破離』で言う、『守』となります。


初めは、想定訓練で何を学んでいるか分からない方も多いと思いますが、

知らず知らずの内に、『直感』が養われます。


味方の後ろに隠れている人は、永遠に『直感』は養われません。

・ 敵を倒した

・ 撃たれた


そこに一喜一憂していても成長はありません。

何故その結果があるのか?

それを真剣に考え、

目に見えない部分を大切にし、その後、

その先にある実践的な訓練に移行して頂ければと思っています。


まとめ

『戦術は人生と同じ』をテーマに書かせて頂きました。

最後に、弊社の想定訓練を会社に置き換えます。


何度も何度も倒産してもらいます。(それが私達の役目です。)

訓練なので、何度倒産しても問題ありません。

上手くやろうとしても、隙を見つけて倒産させます。

最後は隙が無くなります。

いくら私達が頑張っても、倒産しなくなります。

良い会社になります。

『良い所を伸ばす。』という有名な経済学者の考えも分りますが、

まずは、『悪いところを無くす。』というのが私達の考えです。

そして、

難しい訓練が楽しい!

と思えるようになれば、田村装備開発内での褒め言葉『変態』と呼ばれる日も近いと思います(^O^)

では!



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タグ :戦術訓練


Posted by ミスター&ミセス 田村  at 10:20Comments(4)トレーニング